＜年輪＞ 「念のためお聞きしますが、成人していらっしゃいますよね」 帰り道、コンビニで缶チューハイやらポテトチップスやらを買うときにレジで聞かれた。ひさしぶりに聞くフレーズが懐かしいようなおかしいような感じがして、思わず口を歪めながらはいと…

＜虹児と夢二＞ 真夏日の炎天下、自転車を走らせて根津の弥生美術館へ。蕗谷虹児展を見てきた。 今年に入って郵趣に興味を持ちはじめ、切手を集めたり文通をする機会が多くなった。海外の使用インキ数は少なくともデザイン性の高い切手に比べ、最近の日本の…

＜モンスターカフェ＞ 本屋時代のバイトの先輩、たけうちさんと会う。おととし、たけうちさんの誕生日パーティーをした鴬谷のモンスターカフェに久しぶりに行ってきた。前回給仕をしてくれた、ウェンツ瑛士似の愛想のいいお兄さんが相変わらず店員さんとして…

＜神楽坂＞ 写真撮影を兼ねて、だんなとさゆちゃんと三人で神楽坂散歩をしてきた。霧雨の情緒溢れる町並みを撮るならと、今日はモノクロのフィルムをカメラにセット。 神楽坂のメインストリートから一歩裏道へ入ると、こじんまりとした料亭や雑貨屋さんなど…

＜紙と鉛筆＞ 昨日は美術館のあと、銀座へ出向いた。お目当てはえんぴつとボールペンのお店「五十音」と和紙のお店「鳩居堂」だ。 五十音は、銀座にもこんなひっそりとしたところがあるの？というような裏道にある。お店の前には、郵便屋さんが乗っている朱…

南桂子 「蝶をめぐる世界」> 最近「ボヌール」という画集を買った。銅版画家・南桂子の作品をまとめたもので、図書館で偶然手にとって気に入った一冊だ。南桂子と、夫の浜口陽三の版画を所蔵した美術館があると聞き、足を運んでみた。 ミュゼ・浜口陽三は人…

＜nid＞ エディトリアルデザインの授業で、みんなでひとつの特集記事を作ることになった。記事のテーマは、アイスやかき氷といった「夏の食」。専攻クラス７人がそれぞれ編集長やライター、デザイナーなどを担当する、ちょっと楽しげな取り組みだ。編集長の…

＜タオルケット＞ 並んで立った祖母が思った以上に小さくてびっくりした。今月はじめの健康診断で、５ミリ伸びていた私。３センチくらい縮んだという祖母。「ばあばってこんなにちっちゃかったっけ？」「そうよ、155センチもなくなっちゃったのよ」 そんな祖…

＜見本調本店に行く＞ 竹尾の見本帖本店で紙を買った。竹尾の紙にはシリーズごとに名前がつけられている。黒地に細い縞が入った「セビロ」、角度によって偏光する「リアクション」、心地よい手触りの「やわらがみ」などなど。ネーミングと紙の特徴がよくマッ…